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トスカーナに集う欧州左翼の優雅な生活

 Yahooのニュースで先ほど(18:21頃)流れたのですが、ブレア英首相が休暇を過ごしたトスカーナ州から帰国の際にライアンエアという格安の航空会社を使ったようです。休暇に行くのにも政府専用機を使ったことへの批判に対するデモンストレーションなのでしょうが、そのために乗った飛行機のセキュリティーが強化され、出発が遅れたというのですから、後で野党から皮肉の一つも言われるでしょう。

 しかし、世界一風土が美しく文化もある州といっていいイタリアのトスカーナ州(州都フィレンツェ)にお金持ちはもちろん、左翼の政治家も別荘や休暇を過ごす場所を持っていることはよく知られています。ドイツの社会民主党の有力政治家の多くが同州に別荘を多く持つことなどが知られていますが、ドイツの前首相シュレーダー(社民党)もイタリアによく来ましたし、元首相のコール(この人は保守派)もそうでした。こうした折に非公式の首脳会談も多数あったように思います。トスカーナではありませんが、海のきれいなサルデーニャ島でも、そこに別荘を持つベルルスコーニが薄い頭にバンダナ姿でブレア夫妻と寛いでいる姿も一昨年あたり報道されました。

 トスカーナに話を戻すと、同州には政治家だけでなく、歌手のスティングなども別荘を持っています。ただ休暇をとるだけでなく、彼の社会的な活動の一環として滞在中にテレビの慈善番組で歌を歌ったりもしています。このようなある程度くつろいだ雰囲気のなかでのそれなりに意味のある活動というのもなかなか粋なものです。きっと政治家と同地で話すこともあるでしょう。

 左翼にもこういうレジャーができる余裕のあるのが、やはり生活の質の違いを感じます。日本と欧州でこんな差が生じるのはなぜか。実際にもともとのエリート階級の子弟が少なからず左翼になっているというのが一点、もう一つはレジャーにかかる費用の違いでしょう。さらに文化としての休暇のあり方や哲学も根本的に違う気がします。左翼民主主義者(旧共産党系)で、今回イタリアの新外相になったダレーマ元首相もちょっとしたレジャーボートを持っていて、夏には週刊誌に水着姿をパパラッチされています。だれも左翼がそんな贅沢をするな、とかいいません。

 この先、わが国の中間層の所得が増えないのは我慢するとして、時間の過ごし方ではもう少しリッチになりたいものです。

 

 

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