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市史の改ざん

木更津のホテルのロビーで呼んだ朝日新聞の千葉版に『流山市史』の記事が著者の意向に反し改ざんされたことが出ていました。市や企業の失敗を冷静に分析したと思われる記事が見事に削除、あるいは内容をあやふやにする形で加筆されていたものです。

市史というものは地元の人以外にはなかなか読まれないものですが、まさに著者も検閲者も地元の人だけにシビアな対立になります。しかし、どこであろうと基本的に歴史家に問われるのは事実かどうかであるはずで、解釈までしばるのは問題です。このようなごまかしが、地元には何も問題がないとうわべの安逸を生み、地方財政を傾け借金を重ねるもとになったのではないかと思います。これはおそらく流山だけの現象ではないでしょう。

中央の学会でも大学でもない場で戦う歴史家のいちばん厳しい場面での仕事だと思います。流山市史の著者に敬意を表します。

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