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わたしの愛唱歌

気持ちがひどく沈むとき、歌など歌っても気は晴れませんが、生きていく希望を与えてくれる歌は、むりやり明るく振る舞おうとする歌ではなく、静かに「それでも生きていこう」とささやいてくれる歌です。

私にとって、一つはトワ・エ・モアの「誰もいない海」。シンプルな歌詞、曲なのに、悲しくても、寂しくても、死にはしない、という海に対しての静かな誓いが、よいかと。

もう一つは、一般には「マイ・ウェイ」として知られる曲のフランス語原曲「Comme d'habitude」(いつものように)。英語版はポール・アンカとフランク・シナトラによって、おじさんの自画自賛曲になってしまいましたが、クロード・フランソワ作曲のフランス語の原曲は全然違います。

直訳だと著作権の問題があるので、散文で書き直すとこんな感じです。

朝起きて、愛する人の髪に手をかけるけれど(いつものように)、背を向けられてしまった(いつものように)。服を着て一人でコーヒーを飲んで、遅刻してしまう(いつものように)。外に出ても空は曇り(いつものように)、寒いので襟を立てる(いつものように)。何とかその日をやり過ごし(いつものように)、無理して微笑んだりもするわたし(いつものように)。こうして生きていくのさ。

人生には、ものすごく楽しい瞬間もありますが、毎日のほとんどはこういう日々です。しかし、上のように自嘲的な人も、何とかそれほどおいしくないコーヒーでも味わうように人生を味わいながら生きていんだ、という感じが、腑に落ちます。

郷里で尊敬する伯父とお別れをしてきたばかりで、しんみりしていますが、こんな私でも生きているだけで意味はあると信じて生きていこうかと思っています。

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