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「ヨロ研」を作ろう

学界にいる方には以下のことは周知のことですが、日本にも蓄積のある地域研究の拠点があります。北海道大学のスラブ研究センター、通称「スラ研」などはその代表格です。

とにかく、日本の東欧研究はすごくて、どんな小さな国にも研究している人がいます。マケドニア(正式名:旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国)やモルドヴァなどにもいます。集団としての東欧研究者は、イギリス研究者ほど多くはないでしょうが、フランスやドイツの研究者に比肩するくらいいるのでは、とさえ思います。

EUやヨーロッパについても、東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センターや東西のEUインスティテュートがあるわけですが、その研究所独自の大量の蔵書と研究員を多数抱えた本格的な研究機関の創設が欲しいところです。

イタリア研究者の先達の一人で数年前に亡くなった方の蔵書が、務められた大学に収められて、今も研究仲間が使っているという話を先日聞きました。しかし、実は最近では、これは幸運な例です。大学図書館ですら、今風でない本は置きたがらない傾向が各種報道や学界ゴシップから伝わってきます。書き込みがあってはいかんとか、そういう形式にとらわれず、行き場のないヨーロッパ研究文献も拾ってくれるような、立派な研究所をだれか作ってくれませんか?みんなが「ヨロ研」と呼ぶような。

そうすれば、これを書いている三流研究者が行き倒れても、多少とも後生に意味のあるものを残せると思うのです。

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