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プロテストする文化

イタリアの新聞『コッリエーレ・デッラ・セーラ』や『スタンパ』によると、スモッグによる大気汚染に反対し、クルマ社会を見直すことを訴えて、欧州の数カ所の街で全裸(あるいは半裸)サイクリング「ワールド・ネイキッド・バイク・ライド」というデモがあったようです。どうも、スペインのアラゴン地方にある団体が呼びかけたものらしいのですが、マドリッド、ロンドン、ブライトン、パリなどでそれぞれ100人くらいは参加しているようですし、アメリカのワシントンでも同じデモがあったようです。

実はG8に対しても、半裸になった男女が平和や環境などのテーマでデモを打っていたのですが、今回のものはよりテーマをしぼったもののようで、裸の体に「2輪はよいクルマ、4輪は悪いクルマ」「石油は人を殺す」などと書いています。

この種のデモへの熱心さにはいつも感心します。日本で同じことをやると、周りはみんな引くのではないかと。実際に欧米でよくある「毛皮を着るくらいなら裸がマシよ」というデモを日本でも行ったことがあるのですが、裸に横断幕のようなものを皆でまいて歩道をデモしている風景は寒々しいものでした。

何も裸になることはないのではないかと思うのですが、確かに集団で自転車に乗るだけでは大して人の目を引きませんから、そうする意味は分かります。しかし、やはり体まるごとを使っても自分の意志を表すぞ、という気合いがなければ、またそれをどこかで理解する周りの文化もなければ、こういうことはできないと思います。

少々行儀が悪くても言いたいことを言う。これくらいの気力がなければ民主主義社会とはいえないのではないか、交通整理をデモより優先し、それを一般の人も容認する、この日本では不足していることです。

もっとも、もう一つ大事なことがあって、こういうプロテスト自身を楽しむという側面もあることです。ヨーロッパも夏を迎え、太陽光線が貴重な北側の諸国では日光浴シーズンです。正直、気持ちよくてやっている部分もあるのでは。

やりすぎと思う人もいて、こういう最近のデモでは、平和運動の旗のように虹色の多色の帯を体に描く人がいます。報道写真には、自分の○○○○にも紫色の絵の具を塗っている男性もいて、さすがに何もそこまでと思いました。でも、悲壮感でなく、おもしろさも入ったプロテスト文化のいい面だと思います。

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