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携帯世代への誤解が一つ解けた

例によって、コインランドリーで新書を読む。浅枝大志「ウェブ仮想社会『セカンド・ライフ』」(アスキー新書)を読む。最近話題のウェブ上のヴァーチャル世界について、ようやくおぼろげにイメージを得る。

この話題について知っている人はみな知っているだろうが、日産自動車の自動車の自動販売機の話は私はこの本で初めて知った。最近、業績がイマイチのこの会社もヴァーチャル空間の利用は革新的だ。遊びが効いている。(あまり詳しく書くと、本の著者に悪いので、何のことだと思った人は本を読んでください。)

要するに、このヴァーチャル世界では、ヴァーチャル世界での自分の分身であるアバターの持ち物であるヴァーチャルな品物も買えるし、ネット・ショッピングの立体版のように本モノも買えるらしい。実世界でクルマを買えない私もヴァーチャル版のクルマのオーナーになれるわけだ。

実は、この本で案外、私にとって眼から鱗だったのは、なぜ著者のような20歳台以下にとって携帯があれほど重要かヒントをくれたこと。彼らは個人情報保護の制限を受けて、私の世代のように親の職業や住所を書いたクラス名簿をもらっていないのだ。だから年賀状も携帯メールで出すことになるし、携帯でしか使えない電話番号とメールアドレスしか連絡手段がない。これを考えると、われわれの世代とは全然違う情報環境で否応なしに生きざるを得ない彼らのつらさも多少分かる。彼らはよほど親しい間でない限り、郵便を使いたくても使えない。携帯という飛び道具による空中戦しかないのである。子供もつくらず、学界という島社会にいるとこれには気づかない。

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