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「68年」の40周年

 今年は、欧米や日本で学生運動、社会運動が爆発した1968年の40周年である。私は30周年の1998年にフィレンツェで行われた、地元を基盤とする知識人雑誌「テスティモニャンツァ(証言)」の公開シンポジウムでイタリアの運動家だったロッサーナ・ロッサンダなどの講演を聴いたことがある。なかなか面白くて、それ以来、1968年はどこか気に掛かっていて、少しずつ本も読み、講義でも必ず各期1回はとりあげる。
 こうした新左翼の動きは日本でもあったのだが、当時まだ幼稚園にも行っていなかった私の世代にとっては、自分が単なる同時代人としてもまったく関わりえなかったという意味での「歴史」である。しかし、一世代上の1950年代生まれの人たちは、当時の学生の主力の「団塊の世代」ほどコミットしていなくても、この時代を10代の記憶として皮膚感覚で理解している人が多い。だからこそ、私の世代は、大学に入ると「新人類」呼ばわりされた。「脳天気なアホ」という感じで、血気盛んな当時は「しょうがないだろ。生まれ年は選べないのだから」と反発したことも多い。
 私がその時代の学生でも運動をしたかどうかは分からない。しかし、この時代の人々の考えや思いを理解したいという気持ちはある。今朝の日経の出版広告に、ブント元代表の荒岱介氏の著書『新左翼とは何だったのか』が出ている。私には未知の世界だが、読んでみたい。
 

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