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知識人の政治参加

「週刊朝日」最新号に東大法学部の蒲島郁夫教授が熊本県知事選に出馬の記事。びっくり。
 私は先生が教鞭を執られた筑波にも東大(駒場)にも在籍していたのですが、先生所属の学部にはいなかったこともあり、残念ながらお会いしたことはありません。もちろん、私も先生の書かれた教科書で勉強しましたし、先生は朝日新聞と組んで、ゼミ生を活用し、日本政治に関する多くの調査・研究成果を出されてきたなど、われわれ政治学徒の誰もが尊敬している先生です。
 ヨーロッパでは結構多いのですが、まだまだ日本では本当の知識人が政治参加する例はまれです。以前、私が来日行事を裏方で手伝ったヴェネツィア市長で哲学者のカッチャーリは、講演で「政治は実践だ。実際に政治に関わらずして政治を論じても、セックスせずに愛を語るに等しい。」と語り、聞いている私たちは耳が痛いというよりも、もっと内臓的に、痛いところを突かれた思いがしました。
 イタリアでは大学教授が出馬しても失職しない(公職にある間も講座を保持し続ける)という条件の違いもあるのですが、困難であれば困難であるだけ、今回のご決断には、政治学者は皆、襟を正される思いがするでしょう。

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