« 図書館を評価する私的指標 | トップページ | ローマ市長の返り咲き? »

イタリア外交はどこへ

 あるニーズのために、イタリア外交に関する論文を執筆中。ところが、これが当初の予定が狂い、イタリア議会が解散し、次の政権も不透明で苦戦中。もともと書きやすい分野ではないのに、どうなることか。
 しかし、過去2年を振り返ると、中道・左派政権は少なくとも外交ではよいことをした。発足直後にインド、中国に政財界の大ミッションをプローディ首相自ら先頭に立って行っただけでなく、首相、外相それぞれが訪日している。右派のベルルスコーニは演説で「アメリカも日本も中道・右派政権(共和党、自民党)ではないか」とか言ったわりにはアジアにあまり来なかったが、その点で差別化を図ったのだと思う。それが議会解散で中断した。
 ベルルスコーニ政権(第2次)では首相による一時的兼任も含めて4人の外相がいたわけで、右派勝利の場合、またフィーニ(国民同盟党首)が副首相・外相となるのだろうか。もっとも、ネオ・ファシスト政党を親欧州の保守政党に変えた彼は、外相としては目立った業績もないが、官僚層との齟齬も少なく、手堅いとの評もある。
 イラク派兵のように、緊迫した場面で仏独と異なる路線をとることは、イタリアの存在を浮かび上がらせてくれる。しかし、平時に立場を異にしても欧州外交の中核を形成する英仏独の外交パワーに入り込むのには常に苦労している。ましてトラブルメーカーが率いる右派政権となれば、どうなることか。

|

« 図書館を評価する私的指標 | トップページ | ローマ市長の返り咲き? »