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ネグリ来日中止について

 大学から離れていて、人から聞くこともなかったので、知るのが遅れたのですが、アントニオ・ネグリが入国を認められず、来日を断念したようだ。(こちらを参照)29日に予定されていた東大安田講堂でのシンポジウムは、ネグリ氏不在のまま、討論者のカン尚中氏らによって開催されるという。
 止めたのは、法務省の入国管理局のようですが、よく分からないのが政治犯罪であったことの証明があれば入国は認められたということで、それ自身はアサイラムの原則に合っていていいのですが、問題はそもそもこういう証明書などあるのだろうか、という点です。
 確かにネグリの場合、イタリアでは今は自由の身とはいえ、かつての拘禁理由が治安上の嫌疑(明確な嫌疑というよりも、そういう名目で急進的左派知識人の彼を拘束したという側面が強い)なので、証明は不可能に近いでしょう。
 ただ、こういう場合には、それこそ法務大臣とか政治家が、この知識人の価値さえ分かっていれば、いい意味で政治的判断で例外扱いも不可能ではないはずだ。過去5年間に22ヶ国を訪問できたと本人が言っていることも悲しい。多くはEU諸国で自由移動できることは大きいだろうが、少なくとも他の国々が彼を危険分子扱いしていないことは分かる。
 これを官僚主義と言わずして、何と言おう。

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