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フォルツァ総曲輪

 富山県人以外には表題が読めないと思うので、読み仮名を振ると、「フォルツァそうがわ」となります。「フォルツァ・イタリア」の間違いではありません。総曲輪は県都の富山市の中心街の地名です。
 下のブログ記事で「ルーマニア映画」のことを書きましたが、こういうミニシアター系、ヨーロッパ系の映画を地方ではなかなか見れず、北陸では金沢のシネモンドが東京の各ミニシアターの傑作を時間割、上映期間を工夫して、小さい映画館なのに多くの映画を見せています。正月に帰省したときに、この映画館を知りましたが、北陸で「パンズ・ラビリンス」が見れたのは、感激でした。
 富山にはこういう映画館ないんですよね、と書こうとしたところ、シネモンドほどでなくても、ありました。閉鎖した映画館を公設民営の多目的ホールにして、ミニシアター系の映画をかけ始めたのが上記のホールなのです。
 大学進学率全国トップクラスといって、教育県ではあっても、文化県(同じ北信越の長野県出身の多彩な文化人群像を見よ!)ではない。才能のある人の多くはみんな都会に流れてしまう。こういう施設が極めて重要なのに、その辺のことが保守的な政治家や企業家はまったく分かっていない。唯一の救いは、このホールのように、トレンドに敏感な富山市(保守王国のなかでかつて革新市長がいた)の市役所と街の人々の町おこし(「フォルツァ」=「がんばれ!」)の努力だと思う。
 文化は各市町村にのど自慢と演歌の地方公演用に文化ホールをばらまくような「平等」観では育たないはず。文化はある意味で質的な差別こそ正義。多数決ではない。それをうまく判断すべきなのが知識人でもあってほしい指導者層。こういうところに県内大企業ももっと支援して、政治家もどんどんプロモートしてほしい。

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