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紙テープはいつなくなったか

「キャンディーズ」解散30周年でファンたちが大画像を前に集まったとの報道。各自10本の紙テープが渡され、会場が色とりどりの紙テープだらけになりながら、皆楽しそう。これは、私よりもやや上の世代で、70年代のアイドルには紙テープでの応援は盛んで、初期の西城秀樹なども紙テープまみれだった記憶がある。
 報道では、知らない世代に向けて「紙テープの使用は現在では禁止されている」との字幕が。はて、いつからだろうと、ウィキペディアの「紙テープ」の項を見ても分からない。「紙テープ 禁止」で検索しても、客船の送迎(ちなみにこれに紙テープを使うのは日本独特のものだとの説がネット上にある)や野球場、プロレスでも盛んに使われていたが、今はいずれも怪我やゴミの防止目的で禁止が大勢で、しかしいまだに野球とプロレスではまだ「紙テープは使えないのか」という問い合わせがあることが分かる。そういえば、ビューティー・ペアのように歌う女子プロレスラーも紙テープはつきものだった。
 実体験的に1980年前後からなくなったのではないかと思うのは、私が高校生のときに行った富山市公会堂での聖子ちゃん(松田聖子)のコンサートでの経験である。このときには、暗黙で紙テープは禁止ということは浸透していたらしく、観客の一人だけが紙テープを投げて、係員に会場から排除されていた。だから、私は紙テープを投げたことがない。
 しかし、紙テープの衰退とともに、アイドル人気も斜陽になった気がする。松田聖子のアンチとして台頭した中森明菜がアーチスト系と接点を見いだし「ディーヴァ」となる(明菜はレコード大賞を取れるが、聖子は取れない)ことで、聖子ちゃん以降は真に国民的アイドルはいなくなった。森高千里は、当初は当時出現した「オタク」たちのアイドルだったし、モーニング娘。は、私の世代には、キャンディーズやピンク・レディーその他の昭和の諸々のアイドルのアイディアを混合したように見える。
 別に国民的アイドルの復活も期待しないけれど、日本の若手歌手がみんな自分を「アーティスト」と自称するのも正直鼻白む。そこまで言うなら、かつてのフォークや欧米のロック歌手のように政治や社会も歌い込んで欲しい。

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