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日本版ピッグ・ブックは可能か?

 衛星ニュースのCNNで、アメリカの議員による「お手盛り予算」つまり連邦予算を自分の周囲のために濫用した例を市民団体「政府の無駄遣いに反対する市民」CAGW(Citizens Against Government Waste)が2008年版のピッグ・ブック(Pig Book)で公表した。こういう予算案件をアメリカでは「ポーク」プロジェクトというらしい。
 アメリカの市民団体がやはりすごいと思うのは、単にデータを揃えるだけでなく、それをメディアで面白く伝えてもらえるように、議員自らの名前を冠したセンターへの予算支出には「ナルシスト賞」、パリ(南仏ではない!)でのオリーヴの航空調査には「フレンチ・キス・オフ賞」(French Kiss Off Award)、宇宙線観測計画には「未確認財務物体賞」(Unidentified Fiscal Object Award:未確認飛行物体=UFOにかけたギャグ)、シカゴのグリーン・ストリート植樹計画に「木にお金はならないで賞」(Money Doesn't Grow on Trees Award)など面白い賞で個々の議員を「顕彰」していること。
 日本でも個々の無駄な案件の報道はあるが、このような総合的なデータで、議員一人一人を名指しをしている例はなく、道路財源の論議の激しい今、こうしたデータの必要性が感じられる。
 これは、個人の研究者のレベルではやれない。メディアや市民団体を総動員した組織が必要だ。できれば、田中角栄氏の提案による暫定税率成立直後からの無駄を全部歴史的に積み上げ調査した、Historical Pig Bookとでもいうべきものも必要だ。

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