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残るものの条件

 作ったときは何と思っていなくても、ちょっとしたアイディアのおかげで、後に残るものがある。

Wall 母校の小学校には、私の学年だけ、学校の一角に今も残るオブジェを残している。記念の植樹や一部の施設の寄贈などは他の年度もしているだろうが、私の学年だけ、葉書大の全員の自画像を一つ一つ粘土で立体化して焼いたたものをパネルにして残しているのだ。

Face 私の顔などは出っ張った鼻が欠けてしまっているが、われわれだけが今も当時の同級生をここで思い出すことができる。これが残ったのは、当時の図工担当の先生(いささか個性的な人であった)のアイディアのおかげだ。さすがに学校側も人の顔を描いたものは壊しにくいのか、30年経った今も児童用の玄関脇に残っているのである。他の学年も同じことをしていれば、いまごろ運動場はオブジェだらけになっている。

 将来、いつかはこれを壊すかどうかを議論する日が来ると思うが、高度成長下、ちびまる子ちゃんの作者さくらももこと同年に生まれたわれわれは、団塊の世代ほどではないが、まだまだ数が多く、小学校に入って二つのオイルショックの時代でも元気がよかった。だから、このオブジェは、日本のいい時代の象徴だと思って、残しておいてくれないだろうか。

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