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イタリア新内閣閣僚名簿を読む

 第4次ベルルスコーニ内閣(首相就任は3度目だが、前回は任期途中で一度内閣を総辞職して、再組閣している)の閣僚名簿を読む。人や任所は変わっても主要な人物は変わっていない。同性愛者への差別発言で欧州議会からEU委員就任を拒否されたカトリック右派のブッティリョーネの代わりに現職外相からEU副委員長に転出していたフラッティーニ(イラク派兵時の外相)が外相に返り咲き、財政政策の失敗でEUと齟齬が多かったトレモンティがまたしても経済・財務省に戻り、前回社会政策相だった北部同盟の幹部マローニが内相に移り、病気から回復した北部同盟のリーダー、ボッシももとの改革相に戻った。トレモンティを使い続けるのは、対EUには何も反省を示さない、超KY人事。こういうところは、我が国の小泉元首相に似ている。
 メディア宰相の面目躍如で、美人女性閣僚も目立つところに。このブログの親サイト「やそだ総研」でも以前紹介したプレスティジャコモ元機会均等相は環境相に。洞爺湖サミット関連の環境相会議等で日本でもメディアに出るでしょう。機会均等相には、元テレビ・リポーター(ベルルスコーニ支配下の民放で日曜の人気番組を担当、各地をロケで回る)のマーラ・カルファーニャを抜擢。閣僚以外でも、ベルルスコーニの周辺の女性政治家は顔で選んでいるのかと思うほど、みな美人。その意味では、女性閣僚の数では上回っていた左派の前内閣の6人も、メディアや一般の関心を誘う点では右派の現政権に勝ち目がない。
 外面はきれいに出来ているけれど、内容は乏しく、新自由主義的な政策だけがイメージ先行で進行していく、なんとも研究しがたく、好感ももてない政権がまた誕生した。

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