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夜の書店まわり

 昨夜は、夜の9時から池袋のジュンク堂と目白のブック・オフへ。職場近くの神保町は書店街だが、みな8時前に閉まってしまい、夕方に仕事が終わってから、何か思いついても、間に合わないことが多い。行きやすい新宿だけでなく、最近行かなくなった池袋も少し漁ってみようと思いつく。目的は、3月から延々続いている、学部教育用の図書の購入。といっても、図書館に入れる新刊や流通中の本ではなく、図書館が取引書店から購入できない、版元在庫なしだが、別の書店の書棚には残っているかもしれない本や、市場から消え、完全な古本となっている、しかし教育用にはよい内容の本を私費で買って研究室に置き、学生に貸すためである。古書で買って図書館に寄贈してもいいと思うが、現実には十分中身が読める本でも、本の状態が完全でなかったりして難しいからである。
 内容が散漫で、定価で買うのは馬鹿らしいが、当事者の証言として無視できない、日本の政治家や官僚の書いた本も、そういうものは焦らずブックオフで見かけたときに買う。
 ジュンク堂は、大量の本を、しかも通好みの本もしっかり揃えてくれていて、大阪時代からファンになってしまった。行くと、必ず脱線してしまうが。例えば、ソフトダーツの雑誌というのがあって、これが毎号、旬の女優にダーツをさせてグラビアページを作っているのを見つけて、欲しくなる。でも、グッと我慢。
 もっとマジメな関心では、稲子恒夫(編著)『ロシアの20世紀 年表・資料・分析』(東洋書房、2007)という重い本。これは著者が長年に渡り入手した情報を豊富な解説多数の年表に組んだもので、20世紀を日ごとに巡るような、長大な年表である。研究書でいい本を書くのも大事(この著者は研究書も多数書かれている)だが、こういう基礎作業を学界は軽視していないだろうか。欲しくてたまらないが、個人的には日常で活用しきれそうになく、購入は控える。これは、近年の刊行なので、図書館に是非欲しい。
 ブックオフでは意外な本はなく、必要に合わせて、モサドの活動家の回想録などを買うが、長年入手できずにいた中公新書の『ラ・マルセイエーズ物語』を入手できた。書名から言って、絶対買う本なのだが、刊行時は、ちょうど私が会社員を辞めて大学院の受験勉強に入っていた、精神的にも経済的にもきつい時期で、この時期の本で入手し損なったものが多い。小さな本だが、失った時間を取り戻した感じ。内容は、歴史家の余興でなく、作曲家が丁寧に調べていて、むしろそれがよかった。

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