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韓国紙日本語版の記事

 竹島問題で日韓関係が危うい昨今、韓国の主要紙の日本語電子版を「やそだ総研」リンクから読む。
 狙いの竹島と違うが、この時期に「朝鮮日報」にいい記事が出ている。我が国の著名な経営学者(アメリカでも高い評価を得ている)野中郁次郎氏に日本的経営について聞いたインタビュー記事で、日本人の一般の読者が読んでも、とても分かりやすいし、勉強になる。
 こういう時期に、このような記事を掲載してくれた朝鮮日報には感謝したい。日韓関係は、けっして竹島だけで決まるわけではないからだ。ただ、日本側には竹島を武力で奪還しようというまでの気合いはないのだが、「独島:日本の『侵脱6段階シナリオ』」などという記事を読むと、ここまでの煽り方はよく分からない。まるで新冷戦の頃の日本での「北海道にソ連軍がやってくる」式の報道並みだ。
 ただ、この「シナリオ」も日本の実際の奪還プラン(たぶん、そんなものはない)をスパイしたわけではなく、過去の他の国々の領土紛争を研究して、日本がそうした事例を最大限利用してくるという形で想像しているのである。このシナリオを発表した博士の論法は、ギリシャ・トルコ間、チリ・アルゼンチン間でこうしたことが起こったから、抜け目のない(ずるい?)日本はこういう手でくるはずだ、というもので、こうした事例は、国際法の復習になるので、この記事は大学の授業で利用したいくらいだ。ただ、これは、逆に日本を過剰評価しているようにも思えてくる。そこまで、日本側も徹底して考えているか、どうかは分からない。おそらく、この学者は「絶対に日本に負けないぞ、だまされないぞ」という気合いで書いたのだろう。
 日本側もよくよく発信の工夫をしないと、韓国側で過剰な日本脅威論がどんどん増殖していく。
 それはそうと、日本の主要紙に韓国語版って、あったっけ?作ったほうが、こういう逆・誇大妄想的な報道への中和剤になると思うのだが。

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