« 天才バカボンの凄さ | トップページ | カバーの名曲、名曲のカバー »

フォルツァ総曲輪・讃

 以前、この欄で書いた、富山市の中心街にできた「フォルツァ総曲輪(そうがわ)」ミニシアターで映画を帰省中に見てきた。ジャーナリストの広河隆一氏が長年にわたってパレスチナを追ったドキュメンタリー「NAKBA」だが、東京でかかっていたときは、忙しさにかまけて見ていなかったので、たまたま通りかかって看板を見て入ったのである。その息の長い取材による重厚な内容に感動した。

 この他にはもはやシネコンしかなくなった県内の映画館事情に対し、若い人たちが立ち上がってこういうよい映画を観る場所を作ってくれたのである。私が見た日は土曜日だったが、この種のまじめな映画としては、20人以上もわりと年齢層の高い人を中心に来ていた。富山の若者も、もっと見るべし。

 ところで、他の都市と同様、富山市も中心街の人口が減って、父の母校である総曲輪小学校はなくなり、他に吸収されたと聞いた。同じ県の高岡市の中心街、末広町の文苑堂書店に至っては、もはや中核店舗ですらなく、地下にあった専門書のコーナーはなくなった。これは、同郷の先人、藤子不二雄氏も通った、高岡市の歴史ある書店である。

 この二つの町の中心街こそ、私と先祖たちのルーツ。毎年、帰りがいがなくなっていく。何とも、さびしい。

|

« 天才バカボンの凄さ | トップページ | カバーの名曲、名曲のカバー »