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The West Wing

 私はテレビでドラマはあまり見ない。現実離れした生活描写がどうも好きになれないものが多く、たとえば若いサラリーマンがありえない広さの部屋に住んでいたり(一応、わたしも上場企業の子会社に勤務したことはあるから、給与水準は想像できる)、逆に極端に貧乏な部屋に描いたり、要は、演出のメリハリか、テレビ業界の人の一般からずれた世界認識が露になっていて、落ち着かないのだ。だから、私も好きだった「のだめカンタービレ」のように、それなりに現実の人に取材した漫画を原作にして、コメディ(&ちょいペーソス)に徹し切ったものは、楽しめるが、案外そういうのは少ない。大学の「政治学概論」でたとえ話に使えるかと思って、キムタク主演の政治ドラマを最後の2、3回見てみたが、はっきり言ってダメだった。

 衛星放送を見るためにケーブルテレビと契約したが、おまけについてくる色々なチャンネルも朝日ニュースターの「Democracy Now!」のほかはほとんど見ないが、先週それでも何かないかと思って、いたずらにチャンネルをめぐっていたら、なんと以前、NHKで放送されていた「ザ・ホワイト・ハウス」(原題 The West Wing)がスーパー!ドラマTVというチャンネルで、その続きのシリーズまで進んでいた。これは、NHKで放映時は毎回録画してみていた(当時は塾講師で帰宅が未明になるので)番組である。

 NHKでは、主人公のバートレット大統領(思想的にはクリントンに似て民主党、ケネディと同様カトリック、奥さんは弁護士のヒラリーと違うが医師、年齢的にはブッシュ父くらいの設定)が持病を公開して再選に臨むというシーズン2で終わったが、その後のシーズン4では、再選後に、中東の同盟国「クマー」の国防相が対米テロを企画、これをバートレットが密かに暗殺させるという苦渋の選択をし、その報復か、娘のゾーイ(チェルシー・クリントンに似た年齢設定)が誘拐され、動揺し判断力に不安を感じた大統領が、一時的に共和党の下院議長に大統領職を代行させる(副大統領がスキャンダルで辞職中)という、現実を超える大転回で、久しぶりに見て、びっくり。

 いよいよ今月から第5シーズンに突入したらしい。というのは、まだよく見ていないからだが、残念なことに、これは大学の授業ではたとえ話に使えない。下手に言うと、学生が親にケーブル契約をねだって、そう言っていないのに、結果的に先生が勧めたということになると、不本意だからだ。アメリカ政治のいい教材なのだが。

 なお、このドラマに出てくる秘書のドナの声の声優さんは、八十川真由野(やそかわ・まゆの)さんという方で、有名なアニメでも声を担当されているようです。NHKの「サラリーマンNEO」(番組が国際エミー賞最終候補となった評判は聞いたのですが、見ていません)の男優・八十田勇一さん(たぶん、全国の「八十田」でいちばん有名)と同様、「八十」がらみの有名人ということで注目したのですが、検索すると、お二人とも私と同世代の方々でした。ただ、それだけのことですが、お二人がさらに有名になれば、わたしの名前の誤読が減るので、がんばってほしいのです。

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