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ローマ国際映画祭

 10月の学園祭シーズンになんとか短期でも日本を脱出できないかと格安航空券を探すが、10月半ばから下旬のローマ行きは空席が少なくなっている。どうも22日から31日にローマ国際映画祭が予定されているらしい。ヴェネツィアとダブって大丈夫かという記事が日本の朝日新聞にも出たことがあるが、2年前には映画評論家としても知られるヴェルトゥローニ・ローマ市長(当時。現・民主党書記長)がいたので、特に力が入っていたと想像するが、今の市長は、国民同盟(ネオ・ファシストからナショナリスト保守に変身した政党)のアレマンノに代わっている。もっとも、ローマ周辺では右派が強いし、右派寄りの企業も多いので、スポンサーには困っていないだろう。

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ベルルスコーニ人気が止まらない

 ベルルスコーニの支持率が60%に達した。彼に最も批判的な左派系の有力紙『レプッブリカ』が報じているのだから、間違いなかろう。すでにG8サミットの折りに、母国で支持率50%を超えるのは、彼ともう一人(誰か忘れた)だと報じられていたが、イタリア経済自体は結構油断できない状況なのに、意外である。

 中道・左派合同の民主党は逆に支持が伸びないどころか減っている(30%)。下手をすると選挙連合を組んだ反ベルルスコーニのポピュリスト、ディ=ピエトロ元判事の「価値あるイタリア」にも人気で負けている。

 とすれば、今回の政権発足時からの政策、固定資産税の撤廃、治安強化、(新自由主義的)教育改革などが歓迎ないしは不支持の理由になっていないことを意味するのだろうか。こういう政策がそれなりに歓迎されているとすれば、どうもわれわれはイタリア人の心情変化を見失っている感じがする。まだベルリングェルの思い出に浸って(それで足りなければ、オリーヴやネグリで景気づけをして)左派支持で固まっている日本のイタリア通の悪い癖は根底的な反省を求められるのではなかろうか。(自戒を込めての話)

 経済・予算政策は相変わらず、無理な歳出削減、減税で数字の辻褄合わせに見えるだけに、秋以降にボロがでれば、局面展開もありうるが、もしでなかったら?

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金沢の文化力

 学生の研修で金沢に3日間滞在した。学生の自由行動の日に、引率者の私も、有事のときはいつでも対応できるよう市の中心部を離れずに、文化施設をまわってみた。これも携帯電話というものができたおかげである。昔ならホテルにずっといるしかなかっただろう。
 金沢の三文豪といわれる泉鏡花、徳田秋声、室生犀星にはそれぞれ記念館があり、それぞれに工夫があって素晴らしかった。鏡花記念館には佐藤慶朗読の『高野聖』が聞け、秋声記念館では小説の女性像に重点を置いたシアター、犀星記念館では、犀星自身の作品朗読の録音が聞けた。
 高岡生まれの私にとって、金沢は親戚も多い第二の故郷だが、改めてその文化力に感心した。

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Community organizer

 アメリカの共和党大会で、大統領候補のマケインと副大統領候補のペイリンが揃って揶揄したオバマ氏の議員になる前の経歴が「コミュニティー・オーガナイザー」。確かに公務でも民間企業でもなく、苦しい表現である。州議会議員時代に多数の議決で賛否を明確にせず、単に「出席」と記録されていることもマケインに指摘された。上院議員時代にこれといった立法の経験もないことも二人に指摘された。
 主婦から市議、市長、そして同じ党の現職知事に勝ったというペイリン、単なる印象だが、怖いくらいのたたき上げの迫力だ。PBSのコメンテーターが映画になったエリン・ブロコビッチ(P&Gに巨額の和解金を支払わせる裁判を率いた法律事務所事務員のシングル・マザー)にその人生を例えていた。

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