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カモッラ、ゴモッラ

 ローマ滞在中に、話題の映画『ゴモッラ』を見た。ナポリのやくざはマフィアでなく、カモッラというわけですが、この内情をロベルト・サヴィアーノという青年がナポリの社会事情と合わせて告発した本の題名が『ゴモッラ』。その映画版です。エウルの国立文書館に行った以来、久しぶりに城壁の外の町の映画館まで見に行きました。

 聖書に出てくるゴモラ(イタリア語でゴモッラ)という背徳の街にかけてあるわけですが、この本がベストセラーになり、各国語に訳されていて、今や狙われて生命の危険もある彼を守れと知識人たちが署名活動したり、連帯感を示すために本の朗読会をしたりと話題の人になっていました。連日新聞に登場しただけでなく、CNNヨーロッパも彼にインタビューしていました。

 映画は、まるでドキュメンタリーかと思うくらい、ナポリの貧しい界隈から、武器の横流しや、中国人が中国人を酷使する闇工場、そしてあまりにも簡単に人の命が奪われる光景など、これでもかと乱反射のように複数のストーリーが迫ってきました。

 日本語訳が出るかわかりませんが、これだけ話題になれば、本も映画も日本にくるのじゃないかな、それだけの重みはあります。本も買ってきましたが、冒頭からナポリの港での違法な物資の流れをナポリの風景と世界的な闇物流の流れの相関で描いた、なかなか見事な叙述です。

Gomorra

 でも、続きを読むのは、少し後かな。帰国すると仕事の山が。

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