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G20首脳会議記念写真の立ち位置

 サミットのたびに新聞やテレビの誰かが必ず「今回も日本は端っこにいる」と外交儀礼を知らずに解説しているのを見たり聞いたりして、がっかりした国際通の方は多いだろう。議長国首脳を中心に国家元首(国王、大統領)から首相へ、同等なら在任期間の長いほうが上位というのは、国際社会の常識である。もちろん、議長国の意向でリラックスした環境でそれにこだわらなかったり、あるいはアクシデントで崩れたりすることはある。ウィリアムズバーグ・サミットで話しながら議長レーガンの近くに行った中曽根元首相は、本人がカメラを意識した「確信犯」だった。

 今回も、全国紙系のネット掲載記事で「中国やブラジルが台頭」「麻生さんは控えめ」と書いたものがある。まだよく分かっていない新米の記者かと思ったら、ベテランの記者だった。

 ちゃんと調べたのだろうか。ちなみに、前列の国家元首(カッコ内は肩書きと就任年月)は、中央のブッシュ(主催国、アメリカ大統領)の左右に、ルーラ(ブラジル大統領、2003年1月)、胡錦涛(中国国家主席、2003年3月)、続いて、ユドヨノ(インドネシア大統領、2004年10月)、アブドゥッラー(サウジアラビア国王、2005年8月)、カルデロン(メキシコ大統領、2006年12月)、サルコジ(フランス大統領(2007年5月)、キルチネル(アルゼンチン大統領、2007年12月)、李明博(韓国大統領、2008年2月)、メドヴェージェフ(ロシア大統領、2008年5月)、モトランテ(南アフリカ大統領、2008年9月)。この通り、外交儀礼に完全準拠です。

 新聞記者がこれを知らないのは、まずいんじゃないかな。国民に誤解を与えてはいけないし、麻生さんを不当に貶めてもいけない。「中国、ブラジルの台頭」と書けば、面白いかもしれないけど、やっぱりだめでしょう。

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