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EUが海賊に対する

 日本の衛星放送で流れる各国ニュースで、おそらく最もEUに関して情報が多いのは、フランスと言いたいところだが、たぶんドイツである。ドイツのほうが、歴史的によりヨーロッパ主義的にならざるを得なかったところがある。

 今朝のニュースで面白かったのは、ソマリアなどでの海賊への対応でEUが前面に出てきたことだ。純粋な軍事行動でないテロ防止や緊急対応こそ、近年のEUが活動範囲を広げている分野。この方面に疎いのでおおざっぱなことしか書けないが、最近のEUの新しい法規により、この方面でのEUの活躍度が増したらしい。「らしい」では研究者失格なので、この後、調べてみます。自国の憲法上もいろいろな問題があるであろうドイツがこの問題に関心が深いのは想像に難くない。

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静岡で、中国茶

 おとといの日曜日、学会終わりの夕刻に、静岡市街を少し散歩した。ホテルは南口なので前日には分からなかったが、静岡の繁華街は北口にある。その中心の呉服通りを歩いているうち、商店街の2階にチャイナ・カフェがあったので、入ったが、お茶、飲茶ともとてもおいしかった。店名をfu-chaというところだ。お客の多くは若い女性だが、男性も少なくなかった。

 中国や台湾のよい茶でよく使う、おちょこのような小さな茶碗で飲む澄んだ黄色のお茶はとても洗練されていたし、小籠包や綿菓子のように皮が柔らかなお饅頭もとてもおいしかった。デザートの杏仁豆腐もタピオカ入りで美味。

 外の商店街では、ストリートのお祭りで、各種のテーマのある露店や大道芸もやっていた。やはり、それなりの規模と歴史のある町ですね。その意味で商店街には活気があった(よくある地方都市のようにシャッター通りではない)が、目抜き通り3本ほどを外れたところでは、ガイドにある和食の店などが閉店しているものもあった。

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静岡で、気づく

旅は英気を養う。神は細部に宿る。
旅の楽しみは、国内各地にもある、微妙な違い。ここ静岡のホテルには、クローゼットにヘルメットが。東海大地震の可能性をすっかり忘れてた。

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メドヴェージェフの隣の男

 先日、この欄で、G20首脳会議の記念写真で、メドヴェージェフ・ロシア大統領の左隣にいる男性だけが分からないと書きましたが、オランダのState Secretary of Finance(財務閣外相)のJan Kees de Jager氏であることが分かりました。バルケネンデ首相のお父さんが亡くなったため、代行したようです。前の国家元首の列の端にいるのも、準備が間に合わなかったからではなかろうか。いずれにしても、何か慌ただしい事情が推察されます。

 前項で紹介した某全国紙系のネット記事は、サパテーロ・スペイン首相だけを見て「G20、実はG21」と書いていますが、その意味でも間違いです。

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G20首脳会議記念写真の立ち位置

 サミットのたびに新聞やテレビの誰かが必ず「今回も日本は端っこにいる」と外交儀礼を知らずに解説しているのを見たり聞いたりして、がっかりした国際通の方は多いだろう。議長国首脳を中心に国家元首(国王、大統領)から首相へ、同等なら在任期間の長いほうが上位というのは、国際社会の常識である。もちろん、議長国の意向でリラックスした環境でそれにこだわらなかったり、あるいはアクシデントで崩れたりすることはある。ウィリアムズバーグ・サミットで話しながら議長レーガンの近くに行った中曽根元首相は、本人がカメラを意識した「確信犯」だった。

 今回も、全国紙系のネット掲載記事で「中国やブラジルが台頭」「麻生さんは控えめ」と書いたものがある。まだよく分かっていない新米の記者かと思ったら、ベテランの記者だった。

 ちゃんと調べたのだろうか。ちなみに、前列の国家元首(カッコ内は肩書きと就任年月)は、中央のブッシュ(主催国、アメリカ大統領)の左右に、ルーラ(ブラジル大統領、2003年1月)、胡錦涛(中国国家主席、2003年3月)、続いて、ユドヨノ(インドネシア大統領、2004年10月)、アブドゥッラー(サウジアラビア国王、2005年8月)、カルデロン(メキシコ大統領、2006年12月)、サルコジ(フランス大統領(2007年5月)、キルチネル(アルゼンチン大統領、2007年12月)、李明博(韓国大統領、2008年2月)、メドヴェージェフ(ロシア大統領、2008年5月)、モトランテ(南アフリカ大統領、2008年9月)。この通り、外交儀礼に完全準拠です。

 新聞記者がこれを知らないのは、まずいんじゃないかな。国民に誤解を与えてはいけないし、麻生さんを不当に貶めてもいけない。「中国、ブラジルの台頭」と書けば、面白いかもしれないけど、やっぱりだめでしょう。

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G20+α?

 日曜日の朝刊でG20金融サミットの記念写真を見て、あれっと思った。G20に含まれていないサパテーロ・スペイン首相が二段目中央に写っているのである。ホワイト・ハウスのプレス・リリースを見ると、オランダとスペインが「EUを代表して」と付記され記されている。つまりは、EU委員会、国連、世銀、IMF等と同じオブザーバー的な位置づけなのだろうが、それならEU議長国は、今期(2008年下半期)はフランスであるし、来期(2009年上半期)もチェコであり、スペインはスウェーデン(2009年下半期)のさらに後の2010年上半期の議長国である。
 報道を見て、スペインがG20に行けるよう外交攻勢をかけていたことが分かったが、おそらく金融上の重要性からオランダ(アムステルダムはミラノ以上に国際金融で重要)、スペイン(自国だけでなく中南米ビジネスも含めれば一つの中心)という組み合わせになったのだろう。新興国に助けを求めるEU諸国としては、正式代表を出し過ぎということにならないよう、抑制もされたか。
 さらに、ベルルスコーニ首相以外にもう一人イタリア人が。中央銀行で作る「金融安定化フォーラム」(FSF)の代表として、ドラーギ・イタリア銀行総裁も端っこに写っていた。IMFのストロスカーン専務理事(フランス)もいるので、やはりさらに二国ではヨーロッパ人多過ぎか。
 ところが、私が見た朝日新聞の写真では、私が見るところ、オランダのバルケネンデ首相が見あたらない。一方で、一人だけ、ロシア大統領の左にいる男性が誰か分からない。前列は国家元首(国王、大統領)がずらっと並んでいるが、G20首脳、国連、IMF、世銀、EU、FSFは全員確認できたのだが、この人だけ分からない。

(参考)Deutsche WelleのスペインG20出席に関する記事

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Yes I Can

 非常勤で教えている現代南欧・地中海政治外交史(これは副題で、実際の科目名はもっと一般的な表記)で、ネタ作りに買った本の一つに、フランコはヒトラーのユダヤ人迫害に追随しなかったという弁護の本(フランコ夫人などをべた褒めで、やや癖がある本)、Jane & Burt Boyar, Hitler stopped by Francoがあって、序言でこの著者が歴史家ではなく、サミー・デイヴィスJr.(ハーレムに生まれ、公民権運動にも参加しながら、白人女性と結婚し、ユダヤ教に改宗したという人だ)の伝記を書いた作家であることを知った。
 その伝記の題名が、Yes I Can。これって、オバマのYes We Canに関係あるのかな?音楽で白人からも尊敬を集めたのが、サミー・ディヴィスJr.であるわけで、その意味で分野は違うが、パイオニアである共通点はあると思うのだが。オバマの伝記を読んだ人、教えて!(自分ではあまり読みたいと思わない)たぶん、関係はないと思うけど。

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月極収納コンテナ

 非常勤時代に耐乏生活に備えて住み始めた4畳半の1Kにこれまで住んできたが、さすがに収納が限界なのと、隣人にややこしい人がいるので、転居先を探している。
 今朝、朝マックしに行ったときに、近所に間口の狭い自動洗車場のような設備を見たので、何かと近づいてみると、「月極収納コンテナ」だった。1ヶ月8千円弱で1コンテナ借りれるようだ。
 その場所はアパートやマンションにするには、奥行きが足りず、かといって横幅も部屋数がたくさんとれるほどでもない。高さはそこそこあって、3列のコンテナの間に通路がある。
 この種のサービスがあることは知っていた。ただ、それは港湾などで空いた大きな倉庫に、もっと多くの顧客から家庭で収納しきれないものを預かるものだった。他に似たものとして、貸しガレージがあるが、たぶん日本ではアメリカほど一般的には使われていないのではないか。
 つまりは、こういうサービスが街中にあると、大倉庫のサービスと違い、自分で開けにいけるわけだが、費用は車1台持っているより少し安い(月極駐車場なら最低1万円はかかるだろう)くらいはやはりかかるということで、今後も一戸建てなど建てられそうにないが、都心から余り離れたくない人間にとっては、車を諦めても利用は考えておかねばいけない代物である。
 私は極度の悲観主義者で、墨東地区に住んでいるのは、家賃の安さのほかに、笑われるだろうが、将来年金が少なくなって電車賃にすら困っても、土地の高さが低いので、老体でも半日かければ自転車ででも都心の学術・文化イベントに達することができる位置にある住まいなのである。昔、塾講師として千葉ニュータウンの近くの町で教えていたとき、人々の住居がきれいなのに、開発が中途半端で終わり、商店が少なく、電車も初乗りで300円という信じられない新線(もちろん交通費が出ていたが)に頼り、しかも都心には乗り換えが必要(乗換駅までで千円近く、かつ都心までは結構な時間がかかる)という町を見て、こういう郊外には、老人になってからは住めないなと思ったのである。

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シカゴ市長デイリー

 シカゴで五輪を、と昨日書いた後に調べたら、現在の市長はリチャード・M・デイリー。映画「13days」でキューバ危機のさなかに、ケネディが会ったデイリー市長の息子だという。普段、アメリカ政治を追っていなくて、知らなかった。

 父親のリチャード・J・デイリーは、映画ではケネディの側近ケネス・オドネルも恐れる地方政治のボスとして描かれていたが、1955年から1976年まで、20年あまり市長をしている。息子のデイリーも1989年以来、現在まで市長で、シカゴ市長としては現在の任期途中の2010年まで勤め上げれば、親父さんを超えて最長不倒(2011年の任期満了で22年)に。しかも、民主党。

 間が10年空いているので「世襲」とは言えないかもしれないが、日本の2世議員もびっくりの、実に40年を超える親子支配。もはや「王朝」の域ではないか。日本の小さな村(そういうものも平成の大合併でほとんどなくなった)ならともかく、こんな大都市に固定的な支配集団がいるのだろうか。大統領にも親子がいたし、実はアメリカ人、王朝好きな一面もある。

 アメリカの地方政治ネタまとめた本ないかな?読む時間ないけど。

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東京でなく、シカゴで五輪を!

 オバマが次期アメリカ大統領に。変革しない東京でなく、変革するアメリカ、オバマのゆかりの地、シカゴで2016年のオリンピックをやろう。東京は辞退すべきだ。

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『ゴモッラ』邦訳出てました

 畏友I氏より、先日ここに書いた『ゴモッラ』の邦訳、もう出ているとありがたい指摘が。

 なんと、イタリア文学を数々訳された大久保昭男氏訳で今年初めに出ていました。このころ、引っ越しや家族の葬式(年賀状出せず)で全然新聞を読んでなかったので、知らなかった。

 ロベルト・サヴィアーノ『死都ゴモラ:世界の裏側を支配する暗黒帝国』河出書房新社、2008年1月刊。けっこう評判になっていたみたいで、佐藤優氏も絶賛とのことです。

 自分だけが知らなかったのかな、久しぶりにイタリアに行って、お上りさん気分になっていたみたいで、得々と書いたことが滅茶苦茶恥ずかしい。

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皆様へのお願い

 やそだ総研、やそだ土産品店にお越しの皆様にお願いがあります。実は私がルール違反を注意した同じアパートの隣人が逆ギレして私の郵便受けに連日嫌がらせを繰り返しており、先日は学会からの封筒がそのままゴミ捨て場に置かれるという被害が出ました。既に警察に(まだ事件とは言えないので予備的に記録に残すため)相談しており、何か実害があれば、警察の応援を頼める状況ですが、管理人が常駐しない安アパートですので、安心できず、私宛に郵便などを出されたい場合は、当分の間、大学にお願いいたします。
大学の住所はここに出ています。本館に国際学部があります。末尾が2-2-1となっているものです。郵便番号は、この頁の一番下にありますので、それで着きます。ご迷惑かけてすみません。近日中に平和なところに転居します。

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