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果たされぬペーパーレスの夢

 われわれ人間は、コンピュータを導入したとき、紙が不要になるかのような錯覚に陥っていたが、現実は、特に日本人は、一度プリントアウトして見てみないと安心できぬと言って、下書き段階から何度も出力し、結局、今まで以上に紙を使っている。昔なら書式が一枚で修正液で直したのも、きれいに見えるのと、ごまかしが効かないということで、PC書式を何枚も書き直すようなこともしている。

 これは、誰もが毎日実感していることなのだが、それでも主要なテキストがPDF化されていれば、砂漠のような土地に行っても、少なくともモノを考えることはできる(はずだ)。特定の哲学者の研究をしている人は、普段、その哲学者についての研究書を多読している中で、休暇中は、むしろその哲学者そのものだけじっくり読みたいということがあるのではないか。そういうとき、やはり電子版で全集ができていれば、便利である。

 2月に3週間、学生の引率でオーストラリアに行くことになった。そこで心配なのが、滞在中の勉強材料である。仕事は学生の面倒見なのだが、こちらは大学に待機して自由に動けないが、いろいろ待つ時間が長い。しかし、本や資料を多数広げての本格的な勉強は無理である。紙コピーもばらばらになるので機敏な対応が必要なときに邪魔になり、不適である。

 ということで、冊子はあきらめ、コピーで持っている論文(特に読むべきなのに読めていないもの)類を可能な限り、PDF化して持って行くことにした。そこで買ったのがスキャナである。既存の複合機のスキャナが鈍すぎる(「牛歩スキャナ」と命名した)。1分18枚読めるという。それなら、1分でちょっとした論文1篇は読めるはずだが、果たして。結果は後日、ご報告。

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