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元財務相たちの復権?

 23日は日本では天皇誕生日だったが、ドイツではシュミット元首相の90回目の誕生日だった。引退後もZeit誌などで論考を発表し、発言を続けていきたことは数々の邦訳でよく知られているが、金融危機のさなか、改めて武骨ながら石油危機下の国際経済やテロに断固たる決断をしたこの政治家に尊敬が集まっている。
 浮ついたことを言って人を喜ばせる人ではない。サミットでも日本の首相がつまらない演説をすると平気で新聞を読んでいた人である。そんなことをしても、彼をとがめる人はいないほど重みがあった。ボン・サミットでは各国に「宿題」を課し、実行を約束させた。財務相経験者の持つ安定感ということでは、現在のゴードン英首相と通じるところがある。
 一方、これと別に、ユーロ導入時の財務相だったヴァイゲル(安定・成長協定の産みの親である)が、元閣僚らの一種の「元老院」を作って国政を諮問し、政治への信頼を取り戻す?べきだと表明。確かに、もともと元老院をもとに上院を作った他国と異なり、ドイツの連邦参議院は各州政府の代表からなるので、まったく分からないでもないが、このニュースをどう読めばいいか、ドイツの内情の理解不足で分からない。これは、老人の思いつきと思っておけばいいのだろうか。こんなことを言わせるほど大連立に問題が生じているのか。いずれにしても大連立の事実上最後の年、欧州議会選挙の年である来年を控えて、さまざまな言挙げが行われるのだろう。

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