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輸入したいオーストラリアの面白番組

 オーストラリア滞在中に見た傑作のテレビ番組が、9チャンネルの「Aussie Ladette to Lady」(オーストラリアのお転婆娘をレディーに)という番組。ちょうど、滞在中に開始され、この後、毎週続くようだ。オーストラリアの男勝りのお行儀の悪い若い女の子たちをイギリスのレディー育成学校に入れて教育していく実録モノだ。オーストラリア各地から、男並みに働く体もたくましい女性鉱夫、不幸な過去を持つが過剰サービスぎみのストリッパー、男たちと飲み歩きゲップを大きな音を立ててするやんちゃ娘、などなど。迎え撃つは、いかめしいメガネの校長先生、相撲取りのような体格の料理の先生、ほかにマナーの先生もいた。
 とにかく、オーストラリア娘たちはすぐに脱線しようとするが、イギリス人の先生たちから厳しく指導される。毎週、1人が学校から追放される。ただ、追放者の選び方は、面白いだけでなく、教育的に参考になる。
 番組では、禁酒の誓いを再三破った学生や、パーティーの練習のために呼んだイケメン紳士について行こうと脱走を図った学生などが、先生に呼びつけられ反省させられる。ところが、実際に追放されたのは、派手な失敗をした学生ではなく、狩猟に行く紳士への飲食サービスで、まったく紳士に飲食を勧めなかった消極的な学生だった。
 つまり、何かをやって失敗したり、やりすぎて失敗した学生よりも、目立った失敗はしないが、何も自分から働きかけない学生のほうを怠惰だとして切ったのである。
 エンターテイメントとしてもよくできていたが、マナーの達人たちの、長い風雪に耐えた人間観に学ぶところもある、面白い番組であり、格好の英豪比較文化実験でもある。
 DVDが出たら、日本と規格が違っても、とりあえず入手したい、と思うほど面白かった。

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