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オーストラリアのカリフォルニア

 学生を引率して3週間の語学研修にオーストラリアのクイーンズランド大学に行ってきた。このブログの独自ルールに従い、学内事情や学生のことは書かない。ただ、私が滞在中にオーストラリアの政治や社会で気づいたことは書こうと思う。
 なんと言っても、学生の安全優先で事実上24時間対応、土日もそうである。しかし、3週目には学生も落ち着いてきて、何かこの街を知る機会はないかと探して、地元のブリスベン市の将来を考えるというシンポジウム(ブリスベン・インスティテュートとクイーンズランド大学の共催)を聞いた。クイーンズランドがニュー・サウスウェールズから離れて今年で150年、では50年後の2059年にはどうなっているかという未来予想で、バイオテクノロジーや都市工学の教授たちが話していた。
 会場はブリスベン市内の歴史ある建物、カスタムズ・ハウス。ブリスベンはオーストラリア第3の都市ながら、亜熱帯に属し、水不足というネックを持つ街だが、それも日本でも企業が中東に進めている海水の利用技術の進歩でなんとかなるとか、理系研究者たちの楽天的な報告が目立った。
 しかし、ナノ・テクノロジーを語った教授が中国系だったように、アジアからの移民も多いこの街で、大学はアメリカのカリフォルニア州の諸大学のようにハイテク理系大学を志向しているように思えた。アメリカの東海岸に対するところの西海岸が、ここは季節が真逆の南半球ゆえ、南岸(シドニー、メルボルン)に対するところの北岸(ブリスベン)ということになっているのではないか、と思った。
 実際、住居の安さ、郊外のマリン・スポーツなどレジャーの充実から、人口は南から北に移っているようである。まさに、彼らが自称するところの「サンシャイン・ステート」。

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