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アクアライン雑感

 千葉県知事に就任する森田健作氏が値下げにこだわるアクアラインは、誰もが認める公共事業の大失敗の実例である。同じく世紀の無駄遣いである3本の本四連絡橋(淡路島を通る一本くらいならいいと思うが)と同様、このところの景気刺激を理由とした値下げで通行量が増している。甘い通行予測で建設を強行してきた結果を採算のとれぬ値下げで通行量を増やしてごまかしているように見えなくもない。
 実は、私が加入している学会の一つは、よく木更津の会議施設を利用する。会員数が多いので大きな会場が必要だが、都内では高すぎるからだと思う。もう2、3度行っている。ところが、市内からも遠い山のなかにあるので、会場併設のホテル以外の場所に飲みにいくには、バスやタクシーで市内に出ないといけない。市内は古い港町だから、探せば風情のあるところもあって、私は木更津の市街での宿泊は嫌いではない。そこのタクシーの運転手に聞いた話。
 木更津の中心街にも寂れたシャッター通りがあるが、結局アクアラインは地元を発展させなかった。百貨店のそごうは撤収した(これ自体はアクアライン建設と直接の関係はないが)。木更津で余裕のある人は地元で消費せず、横浜のデパートや高級店にどんどん行くようになった。とにかく人に来てもらうために、ゴルフ場はアクアラインを超えてバスで横浜方面に客を迎えにいくようになった。
 本四連絡橋にしても、四国に企業がやってくるというよりは、若い人がどんどん都会へ逃げていく橋になっているのではなかろうか。
 それにしても、映画になった近未来SF漫画「20世紀少年」が、アクアラインの人工島「海ほたる」を陸から途絶した海上の刑務所にしていたのは、なかなかの政治風刺だった。「800円にできないなら、アクアラインを壊してくれ」という森田氏の麻生首相への言葉。本当にそうしたら?
 

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