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「ヘタリア」を知っていますか?

 若者に阿るつもりはさらさらないが、彼らを知ろうとすることは必要で、そのためか、あるいは単に勝手な関心からか、今流行っているものを教えてもらうことがある。
 着任2年目でようやく、私がイタリア研究者の端くれであることが学生にも浸透してきた。普段教えている、国際関係論やヨーロッパ政治外交史では、特にイタリアに重点を置いて教えていないためであり、それ以外の、ゼミのコンパをカジュアルな店でもイタリアンに絞っていることなどから徐々に伝わってきたようだ。
 その学生の一人が教えてくれたのが、国家を擬人化した漫画「ヘタリア」である。イタリアとドイツなど他国がそれぞれ個人(若者)になって、国際関係を人間関係として、一応、歴史を追う形で面白おかしくふざけながら描いているようだ。
Hetalia

 よく小中学生に、安直に教えるときに使われる「イタリアは(卑怯で)三国同盟から寝返った」などの見方を、さらに進めてイタリア人に対する偏見(アホ、スケベ、軽薄)を歴史に無理矢理投影しているような感じ。
 題名は、「へたれ」(関西では、力がなく情けない人をこう呼ぶ)から来ている。う~ん、これが一般に楽しまれたら、イタリア認識の点では、今出回っている幾つかのお手軽エッセー同様、ちょっとまずいかも。というのは、誰も漫画を真に受けないにしても、これが笑える(私もウェブ掲載分を見て笑ったが)ということであれば、そこに上記のような偏見が当然、前提にあるからである。

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