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グルカ兵の英国居住許可が感動的なもう一つの理由

 イギリスのために激戦地で命をかけて戦ってきたグルカ兵(19世紀以降ネパールからリクルートされた特別部隊の兵士)たちの引退後の英国での居住が、1997年(香港返還に伴う部隊の英国への移動)以前に退役した兵士たちにも認められることになった。
 これは画期的な判断だが、このニュースがさらに感動的だったのは、グルカのために働いたジョアナ・ラムリー(Joanna Lumley)という女性がいたからである。この女性は、金髪の完全なイギリス人だが、父がグルカ兵部隊の将校だったという。最初、このことは司法で争われ、望まれた結果が出ないと、今度は担当大臣をテレビカメラの前で待ち構えて「奇襲」し、言質をとろうとした。最後は議会の労働党議員たちに働きかけて、慎重だったゴードン首相についに決断させたのである。
 司法、メディア、議会とあらゆる権力に働きかけて自分が正義だと思うことを実現していく、政治の生きた教科書のような事例である。

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