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本物のロッカー

 忌野清志郎について無数のブログで書かれている上に、ここでも書く必要はまったくないが、彼は日本で数少ない本物のロッカーだったと思う。
「雨上がりの夜空に」は、ご存じのように、歌詞のギリギリのところで、歌詞カードではそう見えないが、発声すると含意がはっきりする、同音異義語の多い日本語の特性を生かした名曲である。歌詞には絶対にチェックが入るので、聖飢魔Ⅱもこのようなことをしたことがあるが、歌詞のほうは意味不明なものになっていて、清志郎のような完成度はない。
 一方で、清志郎は「君が代」のアレンジで物議を醸したり、働くお父さんの讃歌も歌った社会性のある歌手だった。
 やはり、ロックというなら、人間の本性に迫るもの、と、批判を受けるくらいの政治や社会への関わりがなければ、駄目だろう。歌詞で権力に唯々諾々と従って、何のロックだろう。また規制があってもそれをくぐり抜ける工夫もできないで、アーチストと言えるだろうか。
 だから、私は日本の自称「アーチスト」歌手たちを評価しない。それなら、ベタなアイドルや演歌歌手のほうが気取らないだけ、まし。

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