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サルコジとベルルスコーニ

 国末憲人『サルコジ』(新潮選書)を拾い読み。著者は長期にわたってサルコジを追われているだけに、本当に面白い。サルコジもフランス社会独特のコネを使って、嫌いな民放キャスターを追い込んでいたとは。ベルルスコーニと大して変わらないな。その企業を「所有」していないだけで。現在の奥さんのカーラ・ブルーニの男性遍歴もすごいが。超有名な知識人ベルナール=アンリ・レヴィの息子も相手だったというから、単なるイケメン狙いではない、すごい人物鑑定&吸引力だ。
 サルコジ、ベルルスコーニについては、日本のメディアも面白半分で伝えていることも多く、その本当の恐さというものを伝えきっていない気がする。数少ない例外は、両者ともに対してその危険性を指摘したイタリア研究の大先輩、村上信一郎氏の一文だろうか。
 私生活まで明らかにして紙面を埋め尽くすサルコジの「ストーリーテリング」の手法について書かれているが、ベルルスコーニが過去から一貫してやっているのが、これ。真実かどうかは別として一貫性のある「面白い」物語を継続的に流し続ける政治的マーケティング。それがうまく行き過ぎて、ついにイタリア国会にも欧州議会にも、イタリア人の共産主義者(共産系左派)、緑、社会主義者(社会党系)はいなくなった。社会民主主義者は民主党に残っているが。

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