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総選挙に関する私的な感想

 8月31日、小中学生は宿題に大わらわ。すでに学校が始まっているところもある。社会全体がBack to Workになる時期に政権交代が重なった不思議な気分である。私もこんなものを書く時間があったら、やらないといけない仕事もあるが、現在の自分の感想をメモしておきたい。
 テレビで語られていることはみな省く。報道を聞いても自分の考えがまとまらないところだけ。
 歴史的な勝利。確かに。しかし、改選前の自民党(300議席)を改選後の民主党(308議席)が上回っているとしても、改選前の自公の合計は331。衆議院の3分の2を超えていたのである。自公のように明確な連立を組んでいない民主とその友好勢力(社民、国民、新党日本)は、合計で319。新党大地を足しても320でようやく3分の2。無所属にも民主寄りがいるから、実際は3分の2を超えているといえなくもないが、いわば仮説の3分の2だ。民主内部の改憲派を警戒する社民には、結構重要な数字である。
 やはり小泉元首相の郵政選挙のほうがすごかったと言えないこともない。やろうと思えば、衆院再可決も実際できたし、安倍首相のとき参議院で大勝していれば自公で(公明は慎重だろうけれど)憲法改正発議もできたかもしれなかったのだ。
 参議院に至っては、上記の4党合計で実は過半数に1足りず、民主寄りや3党協力の無所属を足してようやく過半になっているに過ぎない。衆議院に優越権のない一般法案では案外、足下は危うい。
 来年の参議院選挙で勝てないと、結局自公と同じ、あるいは2006年に選挙で勝ちながら2008年には政権交代したイタリアの中道左派と同じになる。(ただし、イタリアの場合、圧倒的な多数党がないのと、首相は両院ともの信任が必要で、いささか事情は異なる。)
 連立の成否によっては、共産党や「みんなの党」に注目が集まる瞬間があるかもしれない。

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