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マニフェストの要約版と完全版

 マニフェストには、党によっては、要約版と完全版がある。通常、よく配られるのは要約版。みなが細かく見ている時間がないから、要約版が要るのは分かる。ただ、逆に完全版というものがあるのは、なぜだろう。意識の高い人、あるいは利益集団など政治の「プロ」が読むためのものだろうか?
 より厳密に書いておくということは分からないでもない。ただ、デモクラシーというのは、そこまで細かいことを要求しているものだろうか。
 ここで思い出すのは、EUのうち幾つかの国でマーストリヒト条約や欧州憲法条約を国民投票に掛けたときの議論である。多数の条文からなる条約を全部目を通すのは普通の人ではまずあり得ない。雑誌などの要約で読む人はかなり良心的なほうだろう。でも要約は要約者の解釈が入り、厳密なものではない。それをもとに判断していいのか。また、それすら読まずに雰囲気や他の理由(国内政治の不満をここでぶつける)で投票していいのか、と。
 これまでのあいまいな公約がよかったというつもりはないが、選挙でのマニフェストへの関心の集中が、ごくごく細かい目標幾つかの不達のために、選挙後にマニフェストへの全面的不信へ極端に進まないことを願う。

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