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やそだゼミで読んだ本、読んでいる本(2)

 環境問題に関心があるという学生たちに応じて、読んだのがクロード・アレグレ『環境問題の本質』(NTT出版、2008年)。Alegre
 やそだゼミ的には、グローバル・イシューをヨーロッパ人がどう考えているかを読める、貴重な本。閣僚も務めた地質学者の本で、各章が「温暖化」「エネルギー」「遺伝子作物」などと個々のイッシューで分かれていて、いろいろな意見を紹介しながら過激な意見を廃してバランスがとれている。
 その意味で環境保護に熱心な人などは物足りないというかもしれないが、少なくとも初めからアメリカを一方的に批判するような本は扱いたくない。環境ブームに警鐘を鳴らしているものでは、同じヨーロッパでより有名なビョルン・ロンボルグの訳書もざっと見たが、気が進まなかった。
 しかし、ネット上のアマゾンの書評などは、それほど評価が高くない。誤訳が多いという指摘については、私の印象では特にそういうところがなくて、これは理系でないと分からないことなのか、どうか、それも分からない。しかし、このテーマの基礎的な認識には悪い本ではないと思う。
 NTT出版は、出す本にあまりはずれがない、新興出版社としてはすごい優秀なところだと思う。

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