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富山弁の実例

 首都圏に出てきてからいつの間にか25年になった。会社勤めの2年余り以外は大学とその周辺にいて、途中大阪にも2年半いたわけだが、感情が入ったとき、言葉は富山弁になる。あるとき、父親と電話で話したあと、ゼミで(講義ではまずないが)いきなり富山弁で3分ほど話してしまい、自分で気づいて驚いた。たぶん、よく知る学生たちとの親近感で錯覚したのだろう。
 ただ、富山弁がどんなものかは、なかなか説明しにくい。県民性を暴露する番組で、富山県出身の柴田理恵が語ることも、彼女が県中南部の「おわら風の盆」で有名な八尾(やつお、現在は富山市の一部、渡辺淳一『愛の流刑地』にも登場)出身なので、県西部出身の私には違和感がある。
 しかし、立川志の輔は私の母の出身地、新湊(しんみなと、現在は射水市の一部)の生まれなので、富山弁を話すときは、かなり私の生来の感じに近い言葉だ。
 よく、語尾や節目に「〜やろ(〜だろう)」とか、「〜やし(〜だし)」というので、関西弁に似ているかというと、大阪弁ほど強くないし、やや柔らかいところは、京都に似たところもあるが、それほど上品でもない。意味のない「〜が」がやたら入る。「先生、おやつにバナナは入るがですか?(おやつにバナナは入るのですか?)」
 ネット上にも紹介がたくさんある、県内だけで有名な「富山弁かるた」を参考に、実際の会話や、単語でお教えしよう(迷惑か?)。ただし、県内にも微妙な差があり、ここでは、全県共通のもの以外は、県西部の言葉で紹介する。
 会話で、たぶんいちばんよく使うのは、「きのどくな(気の毒な)。」ありがとう。相手に気を遣わせているという意識。贈り物をもらうときにも使う。
 私がいまだに東京でもすぐ出てしまうのが、「な〜ん。」いいえ。短いヴァージョンもあり、「なん、ちご。」いいや、ちがう。「なん、ちごちゅが。」いいや、違うと言っているだろ。
「全然」の意味でも使う。「寒いがか?」寒いのか?「な〜ん、さむない。」ううん、全然寒くない。他県の人を迷わすのは、「なん、つかえん」。これは「使えん」ではなく、「(差し)支えん」の意味で、「全然構わない」。「この消しゴム使(つこ)てもいいがぁ?」この消しゴム、使ってもいいの。「なん、つかえん。」全然、構わないよ。
「〜したら」と勧める場合は、「〜られ」。「富山に来られ。」富山に来てね!(来たら?)。「〜せんまいけ」は、英語のLet's do it. (〜しよう)
「ねぐさい(根臭い?)」汗をかいた後、放っておいた服のように、なんともきつい臭さを表す。
 以下は、特徴的な単語。
「おつくわえかく」正座で座る:柴田理恵の生まれた県東部では「おちんちんかく」と言う(テレビでも紹介)が、県西部ではこう言う。
「きときと」新鮮な
「ごんぎはん」お坊さん:「〜はん」は敬語。
「じゃまない」構わない
「ずらかして」「ずらかいて」どけて
「つんだって」連れだって、付いていって
「はしかい」賢い、ずる賢い場合にも使える。機転が利く、判断が速い感じ。
「ぼんぼする」おぶる
「わかはん」長男
 こういう高岡(富山県西部の中心都市、東京と同時に市制施行した30数都市の一つ)の情報は、同じニフティで「姫」さん(私の恩師を「〜ちゃん」と呼んでます)が書いているブログ「折おりの記」に詳しいです。先週は、開町400周年を祝うイベントが行われ、勝野洋、浅野ゆう子が前田利長夫婦を演じたようです。カラー写真で出てます。
 ところで、何でこんなこと書いたのかな。疲れているのかなぁ。
 

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