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土産物屋の息子の土産

 私は、よくここで書いているように、土産物屋(10数年前に閉店した今はなき母と祖母の店)の息子である。イタリア渡航中、ゼミの学生たちにちょっとした土産を買っていってやろう、と珍しく優しい気持ちになった。たぶん、ローマでもフィレンツェでも旧友に会えて気分がよかったからかもしれない。
 しかし、土産というのは、存外難しい。まず、日本で簡単に手に入るものはダメ(例:ゴディバのチョコ)。嵩張る大きなものはもっとダメ(ヨーロッパ便エコノミークラスはスーツケースも20キロまで)。高いモノは金銭的にも厳しく、もらった者は恐縮する。学生に贅沢は禁物だ。かといって、あまりにもちゃちなものは、こちらの人格が疑われる。
 迷っているうちに、コルソ通りでファブリアーノ(マルケ州アンコーナの近くにある紙で有名な町)の紙細工のショップを見つけた。きれいな紙製の小さなメモ帳(表紙が単色だが鮮やかだ)を7色のパックで売っていた。これを買うことにする。
 ところが、私のゼミは15人なので、2パックで1冊足りない。だから、ゼミのためによいことをした学生に1冊ちょっとだけ大きいのを買う。
 書店で売っている、ちょっとかわいい柄のしおり(アケーナという会社が作っている「モン・ジャルダン」というシリーズ)を1枚(これも12種類くらい違った柄がある)これに添えれば、なんとか形になるだろうと思った。意外に好評で、ほっとする土産物屋の息子であった。
 

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