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金沢の書店事情

 頭痛から覚めてNHK衛星第1で流れる各地のニュースを見ていたら、金沢の書店事情のレポートがあった。
 金沢は私の生まれた高岡の親分筋(江戸から明治までは北陸の東京が金沢であり、北陸の大阪が高岡であった)に当たる町だが、書店事情は高岡で起こっていることが数倍のスケールで起こっている。つまり、中心街での書店の減少と郊外に大型書店という構図。
 金沢の中心街、香林坊にあった「うつのみや」という書店は、私が子どものころの憧れだった。高岡の文苑堂より大きい富山の清明堂より大きい金沢の「うつのみや」、当時のコピーは「本のデパート」だったと思う。それが香林坊から撤退してずいぶん経つ。県庁近くや駅ビルの店舗は残っていたが、やはり郊外に重点を移していたようだ。しかし、今は、外商に力を入れ、金沢に著名人が来るときは、自ら会場に出向いて著書などを販売しているようである。逆に駅と香林坊の途中のもう一つの繁華街、名鉄丸越デパートのある武蔵ヶ辻では、近くの近江町市場に関連づけて食に重点を置いた新しい本屋もできたという。
 しかし、状況が厳しいことは変わらない。今年の夏休みに行ってみたら、かつての「うつのみや」ほどではないが、とりあえず香林坊にあって、その代替にもなっていた中田書店(富山が基盤の書店)が撤退していた。数年前にはいったん金沢に進出していた大型書店ジュンク堂も駅前近くにあった店を撤退している。
 高岡の文苑堂は中心街、末広町の店舗が専門書を置くのをやめ、軽くなった。富山の清明堂は近くの大和デパート内に紀伊国屋書店ができて無力化した。車に乗らない限り、高岡の中心にある私の実家からは、まともな本を買うには、電車で富山に行き、さらに市電で西町まで行き、紀伊国屋に行くしかない。さびしい。

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