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tea party

 アメリカでオバマ政権を「大きな政府」だとして批判し、増税にも、連邦予算の増額にも、特定企業への緊急支援にも反対する、その名も tea party (Taxed Enough Already=すでに十分課税されている=現状でも税金は高すぎる)が広がっている。この植民地時代にイギリスに科された税金に反対し、アメリカ独立のきっかけとなった「ボストン茶会事件」にちなむ政治運動は、明確な指導者もなく、一元的な組織もない(だからニュースでの表記は複数形のtea partiesだ)、デモやネットで各地に広がった草の根の運動だ。欧州で初期の「緑」の運動が各地域で同時多発的に広がったのに似ている。必ずしも右派や保守でなく、減税を推進しない穏健な共和党員にも噛みつく。
 これをニュースで見た、私の反応は二つ。
 まず、高校の同級生、蔵研也氏のリバータリアニズムに関する著作を再読したくなった。
 第二に、しばらく追うのをやめていたイタリアの大衆扇動家のベッペ・グリッロと比較したくなった。既存の政治家を左右問わずこき下ろすことで人気を得た人である。この戦後イタリアに一時あった「凡人主義」(クワルンキスモ)の再来ともいうべき人物と、今のアメリカのムードは何か似ている気がする。

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