« 眼鏡をかけた滝川クリステル | トップページ | 沖縄問題の本質を教えてくれる本 »

ドキュメンタリーの力

 以前から日曜深夜など、あまりテレビが見られない時間に、民放各局も硬派のドキュメンタリーを組んでいたが、幸か不幸か、テレビ業界もCM減で苦しくなり、高額タレントよりは経費が安いのか、むしろ実録モノは増えている。
 テレビのドキュメンタリーしかできないことはあって、昨夜の日本テレビの湯浅誠氏を追ったドキュメンタリー番組(「NNNドキュメント'10」)も、現場の空気感が伝わってきて、とてもよかった。公設派遣村がうまく機能しなかった原因が、行政が関わることで、行政だけが民間と十分に連繋せず自分たちにできることだけで処理しようとすることにあったことが、よく示されていた。
 公設派遣村を厚労省や東京都が積極的にPRせず、とにかく形だけやることを仕事とし、情報が当事者に伝わらないことに責任を感じないなかで、内閣参与である湯浅氏が書いた文を鳩山首相が読み上げ、You Tubeに載せる。公設派遣村の期間終了後の案内文に、財政難を恐れて、生活保護を積極的に説明に入れようとしない東京都に働きかける湯浅氏。オリンピックセンターに失業者を集めても、各階に温かいお茶を飲めるポットを置くという配慮もできない行政に対し、大晦日に自ら電気店に出向いて電気ポットを1ダースくらい買う湯浅氏。湯浅氏が内閣参与の辞意を示されたのも、よく理解できる番組だった。
 この番組は必ず次の学期に学生に見せる。30分番組で編集すれば25分程度になり、90分以上の授業なら、テレビに安易に委ねず、背景も十分に説明できる。

|

« 眼鏡をかけた滝川クリステル | トップページ | 沖縄問題の本質を教えてくれる本 »