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大学教授とは何者かを教えてくれる本

 世の中で、大学教授ほど誤解されている仕事はないのではないだろうか。テレビドラマに出てくる大学教授の類がまずほとんど、こんな奴どこにもいないという感じなのだ。
 誤解1「大学教授はヒマである。」時間設定に比較的自由があるので、そう誤解されやすい。いわゆる「裁量労働」であり、確かに毎日、定時出勤ということはない。しかし、これは逆にどこまでも際限なく労働する(させられる)可能性もある。自分の研究だけなら本望だろうが、研究以外の雑務も多く、平日の昼はほとんどそれで埋まるし、家まで仕事は持ち込む。
 誤解2「大学教授は高校までの教員と違い、学生の生活指導はいなくていい。」半分当たっているが、半分外れ。確かに服装や持ち物の検査などはしないし、頭からどうしろということはない。しかし、今日では、大学生といえども、学業以外の様々なアドバイスを必要としており、悩みを持つ学生は多い。もはやそういうことを無視しては大学は成立しない。カウンセラーがいても、それだけでは十分に対応できない。結構、金八先生みたいなこともしている。
 こういう誤解を解いてくれる本が出た。杉原厚吉『大学教授という仕事』(水曜社)。大学教授の仕事を、この場合は著者のような国際的活動をしている優れた学者の仕事だが、社会一般に分かりやすく百科的に教えてくれる。なかなか息子の仕事が理解しにくそうな、似て非なる仕事、高校教員を引退してすでに10年経つ父に読ませたい。

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