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スウェーデン製の武器

 スウェーデンの福祉については、専門家でないにしても、年に何回か授業で触れるが、当然、物事にも国家にも裏表があるということで、この国が輸出可能な優れた武器技術を持っていることにも触れざるを得ない。このことは、問題国には売らないガイドラインを作っていることも含めてよく知られているが、どこが問題国であり、どこがそうでないかというのは、その時の国際情勢次第という危うさは当然ある。
 国際関係論を教える者としては、武器についてそれなりに知っておくべきなのだが、私はあまり詳しくない。私はあらゆる趣味(オタク?)に寛容だし、「憲法第9条を守れ!」という人でもないが、ミリタリーものだけは、なぜか好きになれない。しかし、ミリタリーマニアというのは、男性にはそれなりにいるものであって、あちらこちらでその蘊蓄を聞く。
 私が唯一講読している漫画雑誌『月刊アフタヌーン』(アレクサンダー大王の書記官が主人公の「ヒストリエ」、ローマ法王庁も出てくる沖縄系?SF「ナチュン」がおすすめ)に長く連載されている「ああっ女神さまっ」という、かわいい魔女姉妹の漫画(これはオタク系というより、ほとんどお笑い系の漫画である)があるが、その末っ子の魔女が作る武器に、「塩水充填方式」という言葉があり、欄外の注釈に「スウェーデン製AT-4CS携行型対戦車弾に用いられるシステム」で、塩水を用いるのは、後方への爆風を軽減して「閉所でも射手の安全を確保」する、という説明がある。
 スウェーデンは武器も使う人のことに配慮した「人間思い」、などと安易に言ったら、身も蓋もない(相手は殺すのだから)が、よく考えられているなとは思う。実際、検索して調べて見ると、スウェーデンは「無反動砲」という分野でも有名らしく、自衛隊で使用している「84mm無反動砲」は、スウェーデンの「カールグスタフ」という名の銃をライセンス生産したものらしい。こちらは射手の後方に強い爆風が生じるらしい。
 ミリタリーマニアの自衛隊公開行事見学記をたどると、アメリカ、ドイツなどの主要国の製品(直輸入でなくライセンス生産が多い)のほかに、イラクにも派兵しなかったベルギーの技術による軽機関銃もあるし、こういうものを世界に売っているのもヨーロッパの一面であることを改めて痛感する。

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