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マルコーニでなくポポフ?

「無線通信を発明したのは(イタリアの)マルコーニなどではなく、(ロシアの)ポポフだということを知らしめないといけません。」と、メドベージェフ大統領がロシア全国の知事とのテレビ会議のなかで、情報大臣とのやりとりで語った。これが本当に正しいかどうかは分からないが、西欧のど真ん中にいたイタリアよりもロシアの成果が軽視された可能性は十分あり得る。
 これは、どういう流れだったかというと、この前の場面で、メドベージェフ(何しろ若い、44歳だ)は、ロシア伝統の官僚主義を批判し、部下から都合の良い情報だけ集めた報告を聞いて納得してするな、「今日では、責任ある立場の人間はインターネットを使えないといけません。私も使っています。」と、国民から直接インターネットで生の声を拾え、と発破を掛けていたのだ。つまり、インターネットの前に通信をリードした無線通信を発明したのは、この国の人間なんだぞ、と注意を喚起したわけだ。
 NHK衛星で流れる各国ニュースのうち、もっとも面白いのは、私の専門外のロシアだということはここでも書いてきた。EU寄りの立場をとる隣国のウクライナ(新大統領がややロシア寄りに転換)、グルジャ(休止しているが、ロシアと紛争を抱える)の混乱を執拗に描いたり、EUの煮えきれない対応を揶揄したり、その報道はロシア政府の意図・解釈を濃厚に表していて、人間くさいのである。民主化したとはいえ、ほとんど対抗勢力のいない圧倒的な政権与党「統一ロシア」の影響はまちがいないあって、そこで示されるロシア政府の対応自体はどうかと思うものはあるが、反対派や国外のウオッチャーもそれを見て、批判や分析はできる。もっともこわいのは、中国のように都合の悪いニュースは、ないことにしてしまうことだ。反政府運動家が拷問に遭い、行方不明になっている。

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