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ポポフ補遺

 恥を忍んで告白すると、私は気が短いせいか、国民的長編『坂の上の雲』を読んだことがない。全部、『週刊朝日』などからの間接的知識だ。前にここで、メドベージェフ・ロシア大統領が、イタリアのマルコーニよりも早い、真の「無線通信の父」だとしてロシアの物理学者アレクサンドル・ポポフを称えたことを書いたが、どうも当時の帝政ロシアが保守的で、ポポフの革新的な発見を利用できる形にできなかったことが、マルコーニの理論による無線を用いた日本に日露戦争で敗れる原因の一つになったようである。
 最近、メドベージェフやプーチンは、基礎研究の成果を応用、商業化できるようにするのが、ロシアの課題だとして研究拠点の予算を増やしているし、ポポフを引き合いに出すのにも、そういう問題意識があるのかもしれない。

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