« 上海万博の欧州各国出展まとめ | トップページ | パルチザンの歌 »

2015年ミラーノ万博の政治的意味

 万博というモノを考えたことがあまりなくて、2015年の万博開催地がミラーノだということを見逃していた。2008年にすでに決まっていた。環境に重点を置くということは、愛知のような感じか?2012年、韓国の麗水(ヨス)も何か目的が似ている。
 イタリアでは、歴史的には結構、万博は行われている。ミラーノだけでなく、トリーノ、ジェノヴァでの開催もあったようだ。
 現在のミラーノ市長は、ベルルスコーニ内閣で公教育相を勤めたこともあるモラッティ。地元サッカー名門チームのインテル会長の一族(会長本人ではない)の奥さんである。自身もビジネスパーソンであり、あのルパート・マードックのニューズ・コーポレーションのヨーロッパ現法の社長だった。ミラーノを中心とするロンバルディーア州は、ベルルスコーニの金城湯池であり、選挙では絶対に右派が負けない州である。
 ベルルスコーニ周辺の重要人物はかなりがミラーノ人脈といってよく、現政権はミラーノ政権である。左派のプロ—ディ政権でローマ・南部人脈が多かったのと正反対。ミラーノは、カトリック信仰の一大中心であり、歴史ある町なのだが、90年代の政界再編を招いた大汚職事件とベルルスコーニの台頭とともに、何かしら倫理的に問題のある町というイメージを持ってしまった。かつてミラーノ郊外開発を手がけ、アメリカ式のゲイティッド・コミュニティーを作ろうとしたベルルスコーニが、ここでまたぞろ郊外開発で利益誘導しないか、当然憶測される。

|

« 上海万博の欧州各国出展まとめ | トップページ | パルチザンの歌 »