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作りたい「誰がどこに行ったか」事典

 もし、私が日がな読書三昧だけで生きていける人だったら、作りたいのが、「誰がどこに行ったか」事典。全巻を読み通したことなど一度もない、岩波文庫のホッブズ『リヴァイアサン』を授業のために拾い読みしていたら、「ルッカのやぐらには、Libertas(ラテン語で「自由」)と書いてある」との記述が目に入った。
 どうも、ホッブズがルッカに行っているらしいのだけれど、今、その「自由」の字が残っているのか確かめたくて、もう一度ルッカに行きたくなった。シエナでイタリア語を遊学していたとき、「先週ルッカに行ってきた」とイタリア人の先生に行ったら、「あんな寂しいところ、面白かったか?」と聞かれたので、「寂しいくらいのほうが、歴史が感じられてよくないか?」と答えてみたが、実際、わくわくするものはなくて、寂しかった。ただ、面白い形の教会もあるし、わりと気に入った。この町は左翼が圧倒的に優勢のトスカーナ州のなかで、昔はキリスト教民主党、今は「自由の人民」と、右派の孤島でもある。
 こういう誰がどこに行ったかを町ごとに項目にまとめた事典が欲しい。やや違うが、昔、スイスに関心があったときに、スイスに関する歴史叙述の事典とでもいうべき本を2巻本で入手して、これはボンジュールという面白い名前の歴史家の編だったが、例えば、マキャヴェッリの項を引くと、マキャヴェッリがスイスについて書いた記述の情報が分かるというものだった。だから、今ここで妄想している事典も作ることは可能だと思う。まあ、趣味的なライフワークで、「やそだ総研」で自由研究ページにでもしようかな?

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