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出版「舎」「館」「工房」

 以前もなかったわけではないけれど、最近、自分が関心を持った本の出版社に、「有志舎」「悠書館」「書籍工房早山」など、出版「社」と名のらない出版社が幾つかある。
 『週刊朝日』の書評は、ときどき信じられないくらいいい人選や面白さがある。以前、タイトルは忘れたが、オーストラリアの哲学教授だったかが書いたゴルフの哲学本をトマス・アクィナスの研究で知られる稲垣良典氏が書かれていたように記憶するし、書評家の斉藤美奈子氏による動物図鑑の書評が意外な観点から書かれていて、それだけで十分面白かった記憶がある。
 今週の書評に、ふるまいよしこ『中国新声代』という中国の各界の新世代を追った本が出ているが、著者と親交のある写真評論家、飯沢耕太郎氏の書評を読むだけで、この本が欲しくなった。この出版社が、「集広舎」なのである。
 出版界というのは、まったく縁遠い世界でもないのだが、私にとって永遠の謎であって、出版不況が言われながら、多品種少量生産は止まらず、しかも新興の出版社に良い本が少なくない。政党が「党」を名のらないということがイタリアで見られた時期があり(民主党が3年前にできたのは例外として)、あるいは出版にもそういう堅いエスタブリッシュメント化を嫌う傾向があるのかと想像もするが、確たることは言えない。あるいは、自然な謙虚さの現れだろうか。

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