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私が持ち出しでもやる研究

 大人になるということは、私のような平凡な人間にとっては、たぶん、自分のいちばんやりたいことが金にはならないことに気づき、それを持ち出しで、アマチュアで、ボランティアで、やれるほどに稼ぐ手段を他に得ることである。
 私がいちばんなりたいのは、子どものころから、政治や社会ネタの映画とポップスの評論家。そんな仕事は成立せず、その才能がないのは、直ぐ分かった。だからといって、一流の政治学者や歴史学者になるにも、実力、気力ともに不十分。だから、なんとか大学の一教師で食っている。いや、食わせてもらっているというのが、正しい。
 夏のボーナスを使って、ヨーロッパの映画やポップスをまじめに研究している研究者の本を幾つか発注した。写真はその一冊。
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Amazonで国際的古本漁り(1):『ヴェルサイユの宮廷料理』

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 ネットに関する関心がツイッターに向いているので、私もブログはどうしようと思うのですが、やはり字数が欲しいものはあって、更新もできるというところがブログの特性だと思うので、本の感想などは、先に本のデータだけ入れて、後で時間のあるときに書こうと思います。
 私は、できるだけ学生の好きなことを卒論で書かせたいと思っていて、そのフィージビリティー(実現可能性)だけを最初はチェックし、自分の知らない分野はいっしょに勉強して、自分の世界を学生を使って広げたいと思っています。
 前年のある卒業生がフランスの宮廷料理を取り上げるというアイディアを出したとき、グルメでもない私には無理と一瞬思ったのですが、よく考えると、外交史研究でも宮廷の知識は必要です。しかし、これは日本語の文献は少ない。そこで、Amazonのフランス語版で調べて引っかかったのが、この『ヴェルサイユとヨーロッパの宮廷料理』(展覧会カタログ)です。1993年から1994年にかけて実際にヴェルサイユで行われた展覧会ですが、大変勉強になりました。
 単に料理だけでなく、建築、装飾、美術、余興の音楽、演劇、バレエ等にも及ぶもので、各国との比較もあります。フランス宮廷料理が世界のスタンダードになるには、イギリスにこれを広めた料理人や本がいたことが大きかったことも、これで分かりました。
 私が書くつまらないものには一行も引用できない本ですが、人生を豊かにはしてくれます。
 勝間和代ファンに、勝間氏の影響から「楽天ブックス」を褒める(送料がタダとか、本をこの店で買った人しか書評できないしくみが、この人たちにはよいそうです)傾向が最近見られるのに対し、私はやはりAmazonだという意を込めて、この項を書きました。扱うのは、鹿島茂先生のような貴重な「古書」ではないです。ここで扱うのは、数千円で買える「古本」です。

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「平和の歴史」は書けるか?

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「戦争の歴史」に類する本は、古来たくさんあるし、むしろそれが歴史の始まりであり、主流である時代が長くありました。古代ギリシャの名著、トゥーキュディデースの書いた歴史は、日本語では『戦史』と訳されていますし、日本の歴史ブームでまず思いつくのは戦国大名だったりします。
 偶然、本屋で見かけたAntony Adolf, Peace: A World History (Polity, 2009)には、ですから、タイトルから気に入りました。ちゃんとした出版社から出ているのに、著者の紹介がan independent scholarと書いてあるのも気になります。歴史というより歴史哲学的なのかなと思いますが、まだ読んでません。
 最近、自分の研究に割く時間が、体調もあってなかなか確保できないので、こういう読書を楽しむのは夏休みしかないと諦めています。それができたら、これを更新しようかと。とりあえず、備忘で。

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あなたにもできるマニフェスト収集(4・完):全点写真つき

 ようやく体調の戻った選挙活動最終日、夕刻から最後の詰め。東京都庁にある明るい選挙推進協会にゆるキャラ「めいすいくん」の名残を探すが、都庁は土曜はほとんどお休みのよう。信濃町の公明党本部は閉まっていたので、四谷の日本創新党でマニフェストをゲット。先日、要約版をもらった公明党と社民党の選挙事務所を再訪し、完全版をゲット。午後7時、女性党を除き、完集。これまで入手したものをすべて並べたのが、下の写真です。
 なお、これらの他に、自民党の「いちばん。」という人差し指を立てた写真が表紙の冊子もありますが、あれは公職選挙法の定める「書籍またはパンフレット」(マニフェスト)でなく、政党がいつでもどこでも配布できる「政策パンフレット」です。出している時期から、明らかにマニフェストの要約版の代わりとして使っています(ややこしいことに、この冊子の表紙に「日本を守るマニフェスト」と書いてありますが、「マニフェスト」という言葉自体は公職選挙法にはないので、どういう意味で使うかは自由なのです)が、選挙に関した記述がないので、合法です。マニフェストは配布場所が、選挙事務所、個人演説会、街頭演説に限られるので、こういう手を使うのだと思われます。
 公明党、共産党、社民党は、そういう手は使わずに、公職選挙法の「書籍またはパンフレット」(マニフェスト)に認められている、完全版と要約版の2種類を出しているわけです。要約版を出すか出さないかは自由ですから、他の政党には要約版がないのです。

Manifesto

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しばらく更新できません

 しばらく更新できません。中古人間、今度は眼が故障でパソコン作業難です。ご無礼お許しを。

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