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ドイツ・オランダの旅(3) デュッセルドルフ

 デュッセルドルフに行くと決めたのは、半ば偶然だった。たまたま、私が利用しているホテル予約サイトでケルンにいい宿がなかった(高いか遠いか、ひどくチープか)ので、デュッセルドルフならケルン同様、あちこち行けるのではないかと思ったのだ。また、旅行中、毎日宿を代えるのはしんどいので、この二つの街は互いに行き来できるだろうから、どちらかで二泊したかったこともある。
 だから、事前の知識といえば、サラリーマン時代に聞いた話、日本企業が拠点に選ぶので、日本人が多いということだけだった。しかし、ガイドを読み始めると、美大はあるわ、大きな美術館はあるわ、でなかなかの文化都市と分かった。ここで幾つかの美術館を見た後で、芸術に造詣の深い友人から、現代美術に関してはヨーロッパ有数の拠点と聞いて、つくづく納得したものである。
 たまたま、宿舎の近くがK20というノルトライン=ヴェストファーレン州美術館の別館のK21というのがあって、そこから見ることにした。しかし、この建物、内部がローマのエウルのような窓切りになっていて、全館が現代美術だった。現代美術の難しいところで、なかなか共感できるものが少ないなか、マリア・アブラモヴィッチのビデオ・アートだけが印象に残った。"Artist must be beautiful."と何回もいいながら、自分の長い髪をかなり強めに梳るのだが、どうもこの人は自分の体を傷つけんばかりのパフォーマンスをする人として有名らしい。出身国セルビアというのが、なんとも。
 K21から本館のK20州美術館へは無料の連絡バスがある。これに乗ると、ちょうど街の中心部に出る形になり、一石二鳥であった。K20は、K21のように最近でなく、20世紀初頭からの現代美術の立派な作品が数多くあり、飽きなかった。レベルは違うが、私の郷里の富山県立近代美術館同様、20世紀のアートを歴史的に辿ることができる。その意味で教育的にも優れている。とりわけ、ピカソは私がこれまで各地で見たなかでも上位に入るようないい肖像画だった。パウル・クレーやマックス・エルンストなどもよし。
 次に、アーヘン同様、ラートハウス(市庁舎)を見て、街の歴史を感じようと歩いて行くと、そこへの道自体が飲食街で、お昼時、お腹が空いたので、あまりビヤホールみたいじゃないところ、と思って、アジア風ファースト・フードの店に入ったが、タイ・ベトナム当たりをベースに「やきうどん」もあったので、それを食べた。
 食後に、ハインリッヒ・ハイネ広場から地下鉄に乗って北へ一駅のクンストパラスト美術館に向かった。常設のコレクションでは、もともと個人コレクションだったものが納められたという古今東西の膨大なガラス器のコレクションはいいものばかりだが、見ているうちに疲れた。一方、企画展の「ゲオルゲ・グロス」展は良かった。20世紀初頭の猥雑な都市文化がよく描かれている、面白い絵だ。これは終了間際で見られて良かった。
(この項は書きかけです)

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