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シチリア東岸の旅(1) コミソ

 2年ぶりのシチリア上陸は最初からつまづいた。今回の旅行の最大の不安定要素は、空港のあるカターニャに近い活火山のエトナ山だと分かっていたが、激しく噴火しなくても降灰による閉鎖があり得ることは念頭になかった。行先は搭乗直前にコミソに変更と表示された。そもそもコミソがどこか分からないのでググると、シチリア東南部のラグーサ県の町だという。しかし、シチリアには9つ県があるが、ラグーサはカターニャの隣県とはいえ、それなりに時間がかかりそうである。もともと午後10時過ぎにカターニャ着の予定が日付を超えることがほぼ確定となった。
 コミソからのバスはろくに街灯もない狭い田舎道、中には峡谷のように道のすぐ横が崖のようなところもある、そういうところを走って行った。日本のバスのように中を明るくもしない。遠回りすることになった乗客の退屈を紛らわそうと、運転手に勧められ、たまたま乗客として乗り合わせた引退した大学教授がマイクを取って、この地方の歴史を語ってくれた。
 当然のことであるが、バスから降ろされるのは、カターニャ市内でなく、本来着くはずだったカターニャ国際空港である。ところが、着いた場所の近くにタクシーが見えなくて焦った。よく見ると、羽田や成田のように到着階と出発階の二階建て構造になっており、いったん空港の建物に入り、エスカレーターを降りて下の階に降りたら、タクシーが何台も泊まっていた。空港から市内は比較的近く、帰りも安心である。

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